にゃらぶぅ♪
「にゃ、にゃらb…!」

『にゃらぶぅ…』

――ビクッ

やっと言い切れるか!?そんな時、突如窓の外から甘い声が聞こえ、リリィは飛び上がった。それは確かに『にゃらぶぅ』と言っていた。

無視しようとした…が気になる!

しばらく鏡と窓を交互に見ていたリリィだったが、結局好奇心が勝ち、足音を立てずに窓に近づくと、窓の外をそっと覗いた。

『ね、ぇ?』

そこにはお色気むんむんの大人なお姉さん。さっきの甘い声は彼女のものだった。

そして、彼女が甘えている相手は、金色の瞳に黒の…

「アイル…。」

リリィの幼なじみのアイルだった。

『……。』

アイルがふとこっちを見てきたような気がし、リリィは慌てて隠れた。

しばらくの沈黙。

『ごめん、ヘドが出るわ。』

アイルの冷たい言葉。
彼女のすすり泣く声が聞こえ、やがて、静かになった。
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