初めてはマカロンより甘くして
【04.】壮介がいい
だから..............................
「っ、壮介に、抱きしめて欲しい、」
壮介のまくらから離れて、
ドアのところにまでいって。
壮介の服の袖をぎゅっと握った。
私からは触れられないくせに。
他の誰でもない、壮介に触れてほしくて。
袖を掴んだまま、
私より大きな、壮介を見上げると。
「............み、ゆ、ちゃん、」
うんと照れた様子で、私の名前を呼ぶ壮介。
でも、照れているのは顔だけで。
期待なんかしちゃいけないのに。
「なに?壮介」
ほんの少し期待しながら、壮介を見つめると。