初めてはマカロンより甘くして


***



私のお風呂が終わると、
今度は壮介がお風呂に入っているところ。



リビングにいればいいのに。



ちょっとした興味本位で、
3年ぶりくらいに入った壮介の部屋は。



〝高校生の男の子〟らしい部屋になっていた。



それもそのハズで、
私が最後に壮介の部屋に入ったのは中2のころ。



壮介が中学生になった途端、
とつぜん、部屋を見られるのが恥ずかしくなったようで、入らなくなって以来の壮介の部屋。



壯介の部屋は当たり前だけど、
そこらじゅうに、壮介の香りが漂ってて。



「っ、壮介のにおい、」



気づけば、
壮介の使ってるまくらに顔を埋めて。



染みついた香りを堪能する私。



...............って、ちょっと変態みたいだけど。




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