初めてはマカロンより甘くして


私の両親と、壮介の両親で、
ラブラブと、温泉旅行に出かけてて。



明後日まではいないし........................



(壮介の香り、堪能しよう、)



そう、心の中で思ったとき。



「............み、ゆ、ちゃん、」



いつもより、
ほんの少し大きい壮介の声が聞こえてきて。



声のする方に目をやると...............



「............僕の部屋に、いたんだ、」



ドアのふちのところで、
驚いたような、困ったような壮介の顔。




(どっ、どう言い訳しようっ、)



そう心の中で考えていると。



「............み、ゆ、ちゃん、は、僕の部屋、入ったら、だめ、」



また〝私限定〟みたいな感じで断ってきた壮介。

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