浅黄色の恋物語

　他にもおばあちゃんは診てます。　80を越えてる人も居る。
その人は初日から意気投合して漫才ばかりやってます。
死ぬの死なないのってうるさいんです。　だからいつも「あんたなら120歳まで大丈夫だよ。」って言ってやります。

　初日にね、「私は8月24日に死ぬんだから看取ってくれよ。」なんて言ってきたんです。
それから丸々2年、未だに元気です。

　それでまあ、またお姉さんの話に戻りましょう。
そうそう、おばあちゃんというよりはお姉さんなんですよ　みんなね。
　久子姉さんもぼくが来るのを首を伸ばして待ってくれてます。
初めて会ったのは8月でしたね。　まだまだ暑かった。
　我が家ではカサブランカが花を咲かせていた頃です。
あの香りに酔い痴れてました。　贅沢なもんだ。
　久子姉さんは最初こそおとなしかったけれど、慣れてくるとお喋りになってきました。
ぼくもねマッサージをしながら話を聞いてます。
能登でとんでも豪雨が降った日もその話で持ち切りでした。
　久子姉さんも富山県出身だったそうで、、、。
大雨と言えばこのところ、西日本では夏の風物詩みたいになってますが、あんなのを風物詩だと思ってはいけません。
　だってそもそもが、あんな集中豪雨が降りしきるような地方じゃないから。
　あの原因は中国ですよ。　あちらさんのとんでも豪雨が日本にまで影響を及ぼしてるんです。
おまけに今年は11月になっても台風がのこのことやってきます。　変ですよ。
　あの三峡ダムというやつはものすごい影響をあっちこっちに与えまくってますねえ。　ほんとに迷惑。
あれよりも大きなダムを造ろうとしてるらしいけどやめてもらいたい。
　それこそテロリストに狙われたら中国は一発で泥の海に沈むんだけど分かってるのかなあ？
　それはさておき、久子姉さんのマッサージが終わると施設を出て民家へ、、、。
というか集合住宅なんだけどね。