浅黄色の恋物語
その2年前、隣町から引っ越してきたわけです。 その町でも訪問マッサージをやってました。
でもいい加減、訪問の仕事は終わりにしたいな。 ぼくはそう思うんですけどね。
治療院で患者さんを迎えてどっしりと腰を据えてやりたいんですよ。
でも今は訪問が流行り。
おかげでくだらない業者があっちこっちに出来てしまって乱闘状態。
提携してマッサージ師を共有するものだからこちらとしては何処の社員なのか分からなくなる。
しかも揃い揃って似たような悪徳業者だから収入は猫の唾ほどしか無いの。
それでね社長からは「雇ってやってるんだから文句を言うな!」って怒鳴られるんですよ。
しかもたいていは1対1で怒鳴られるからパワハラで訴えることも出来ないんだよ。
業者の中には【月給20万。 賞与 昇給有ります。 雇用保険も社会保険も完備してます。】
とかいう求人票を堂々と出してるのが多いけど、みーーーーーーーーーんな嘘。
そんなに給料が払える分けないやん。
雇用保険も嘘だよ。 週に何件も仕事は無いんだから。
目を疑うような業者も居ましたね。 求人に応募した時のこと。
「給料はいくら欲しいか?」って聞かれたので「5万から10万。」って答えました。
社長は空かさず「他にも従業員が居るんだから考えてくれ。」と言ってきました。
それだけの給料を払うには何人も休ませなければいけないってことです。
そんな業者であれば務める意味は有りませんからこちらから断りました。
今の訪問マッサージ業界はおかし過ぎる。
変なのが多過ぎてそのうち見向きもされなくなるでしょう。
そんな業界にいつまで腰を据えているのやら、、、?
さあさあ、またおばあちゃんの部屋に来ましたよ。 読書好きな人ですねえ。
ぼくから見るとお姉さんって呼んでもいいくらいの人です。
ぼくらが子供の頃、おばあちゃんと言えば本当に梅干しでしたよね。
皴皴で腰も曲がっていて歩くのも大変そうな、、、。 それでいて何でも知ってる物知り。
そんなイメージを持ちますが今は違いますねえ。
15歳くらい若く言ってもばれないんじゃないかってくらいに若々しい人が多い。
驚くのは腰も曲がってないんですよね。 本当に元気。
これでご主人が居たらどんなに楽しかっただろう?
それはさておき、部屋に入りますよ。 「こんにちは!」
「あらあら先生。 待ってたよ。」 週に2回、それも30分くらいだもんね。
グループホームだと外からの人はほとんど入ってきません。 家族かケアマネージャーか、リハビリやマッサージの先生くらい。
後は職員や入居してる人たちと話してるくらいだね。 なんか寂しそう。
家で生活してる人の方が交流は多いんだよね まだ。
その中でぼくは貴重な来客なんです。 エッヘン。
「寒くなってきたねえ。」 「あらそう? 風は冷たいの?」
「うん。 冷たいから厚めのジャンバーを着込んできた。」 「そっか。 仲じゃ分からないもんねえ。」
話しながら全身のマッサージをやります。 あれやこれやと話題は飛び出してきますよ。
でもねえ、楽しい時間はあっという間に終わっちゃうわけです。 部屋を出る時は何か寂しい。
過去に努めてた事業所ではやたらとお説教をする患者さんが居たり自分のいいようにやってもらわないと怒り出す患者さんが居たり大変だった。
そういう我儘な患者さんは訪問には不適格なんです。 ほんとにね。
訪問マッサージはドライバーがマッサージ師を患者さんの家まで送って仕事をします。
でもそれが出来ない患者さんだって居ます。 足が丈夫で自分で歩ける人。
だからそういう患者さんはたいていの業者には断られます。 訪問できないから。
でもその患者を受け入れる業者が居るんですねえ。 ぼくは驚いた。
当時、その業者で働いていたんですよ。 ケアマネージャーもケアマネージャーなら社長も社長だと思った。
なんでも「その人の妹さんの家に来てやってもらえばいい署。 マッサージをやってるんだから。」ってことで折り合いを付けたそうな、、、。
都合が良過ぎるよね。 そんなんじゃあ往診してやらせてもらってる業者から見れば「何それ?」だよ。
でもいい加減、訪問の仕事は終わりにしたいな。 ぼくはそう思うんですけどね。
治療院で患者さんを迎えてどっしりと腰を据えてやりたいんですよ。
でも今は訪問が流行り。
おかげでくだらない業者があっちこっちに出来てしまって乱闘状態。
提携してマッサージ師を共有するものだからこちらとしては何処の社員なのか分からなくなる。
しかも揃い揃って似たような悪徳業者だから収入は猫の唾ほどしか無いの。
それでね社長からは「雇ってやってるんだから文句を言うな!」って怒鳴られるんですよ。
しかもたいていは1対1で怒鳴られるからパワハラで訴えることも出来ないんだよ。
業者の中には【月給20万。 賞与 昇給有ります。 雇用保険も社会保険も完備してます。】
とかいう求人票を堂々と出してるのが多いけど、みーーーーーーーーーんな嘘。
そんなに給料が払える分けないやん。
雇用保険も嘘だよ。 週に何件も仕事は無いんだから。
目を疑うような業者も居ましたね。 求人に応募した時のこと。
「給料はいくら欲しいか?」って聞かれたので「5万から10万。」って答えました。
社長は空かさず「他にも従業員が居るんだから考えてくれ。」と言ってきました。
それだけの給料を払うには何人も休ませなければいけないってことです。
そんな業者であれば務める意味は有りませんからこちらから断りました。
今の訪問マッサージ業界はおかし過ぎる。
変なのが多過ぎてそのうち見向きもされなくなるでしょう。
そんな業界にいつまで腰を据えているのやら、、、?
さあさあ、またおばあちゃんの部屋に来ましたよ。 読書好きな人ですねえ。
ぼくから見るとお姉さんって呼んでもいいくらいの人です。
ぼくらが子供の頃、おばあちゃんと言えば本当に梅干しでしたよね。
皴皴で腰も曲がっていて歩くのも大変そうな、、、。 それでいて何でも知ってる物知り。
そんなイメージを持ちますが今は違いますねえ。
15歳くらい若く言ってもばれないんじゃないかってくらいに若々しい人が多い。
驚くのは腰も曲がってないんですよね。 本当に元気。
これでご主人が居たらどんなに楽しかっただろう?
それはさておき、部屋に入りますよ。 「こんにちは!」
「あらあら先生。 待ってたよ。」 週に2回、それも30分くらいだもんね。
グループホームだと外からの人はほとんど入ってきません。 家族かケアマネージャーか、リハビリやマッサージの先生くらい。
後は職員や入居してる人たちと話してるくらいだね。 なんか寂しそう。
家で生活してる人の方が交流は多いんだよね まだ。
その中でぼくは貴重な来客なんです。 エッヘン。
「寒くなってきたねえ。」 「あらそう? 風は冷たいの?」
「うん。 冷たいから厚めのジャンバーを着込んできた。」 「そっか。 仲じゃ分からないもんねえ。」
話しながら全身のマッサージをやります。 あれやこれやと話題は飛び出してきますよ。
でもねえ、楽しい時間はあっという間に終わっちゃうわけです。 部屋を出る時は何か寂しい。
過去に努めてた事業所ではやたらとお説教をする患者さんが居たり自分のいいようにやってもらわないと怒り出す患者さんが居たり大変だった。
そういう我儘な患者さんは訪問には不適格なんです。 ほんとにね。
訪問マッサージはドライバーがマッサージ師を患者さんの家まで送って仕事をします。
でもそれが出来ない患者さんだって居ます。 足が丈夫で自分で歩ける人。
だからそういう患者さんはたいていの業者には断られます。 訪問できないから。
でもその患者を受け入れる業者が居るんですねえ。 ぼくは驚いた。
当時、その業者で働いていたんですよ。 ケアマネージャーもケアマネージャーなら社長も社長だと思った。
なんでも「その人の妹さんの家に来てやってもらえばいい署。 マッサージをやってるんだから。」ってことで折り合いを付けたそうな、、、。
都合が良過ぎるよね。 そんなんじゃあ往診してやらせてもらってる業者から見れば「何それ?」だよ。