『夢列車の旅人』 ~4人の想いを乗せて過去へ、未来へ~
90度開いてから中を見ると、チラシなどで溢れていたので、それをかき分けて鍵を探した。
底、正面、左右、天井と手を這わせた。
しかし、それらしきものはなかった。
がっかりしたが、念のために探す役割を彼女と交代した。
彼女はチラシをすべて取り除いて探したが、やはり見つからなかった。
郵便受けは開いたが、鍵は見つけられなかった。
空っぽの郵便受けがわたしを嘲笑っていた。
「万事休す」
思わず声が出てしまったわたしは首を横に振りながら扉を戻し、最後に一押しして閉めようとした。
その時だった、「待って」という声がかかった。
思わず指を離すと、彼女の指がツマミを持ち、ゆっくりと引き上げた。
最大限開くと、扉の裏側が見えた。
すると、テープで貼り付けられた真鍮色の物体が現れた。
鍵だった。
底、正面、左右、天井と手を這わせた。
しかし、それらしきものはなかった。
がっかりしたが、念のために探す役割を彼女と交代した。
彼女はチラシをすべて取り除いて探したが、やはり見つからなかった。
郵便受けは開いたが、鍵は見つけられなかった。
空っぽの郵便受けがわたしを嘲笑っていた。
「万事休す」
思わず声が出てしまったわたしは首を横に振りながら扉を戻し、最後に一押しして閉めようとした。
その時だった、「待って」という声がかかった。
思わず指を離すと、彼女の指がツマミを持ち、ゆっくりと引き上げた。
最大限開くと、扉の裏側が見えた。
すると、テープで貼り付けられた真鍮色の物体が現れた。
鍵だった。