『夢列車』 ~過去行き、未来行き~
部屋の温度が下がって落ち着いてきたせいか、いきなり腹の虫が鳴った。
早く食べろと催促をしている。
〈わかった、わかった〉となだめながら、冷蔵庫を開けた。
すると、帰宅前にコンビニで買った冷麺に見つめられたので、〈わかってますよ〉と言いながらそれを取り出して、ちゃぶ台の上に置いた。
食べ方は知っているが、一応ラップに印刷されている〈お召し上がり方〉を確認したあと、フィルムと蓋を外し、中皿を外し、麺の上にスープをかけた。
それから麺をほぐして具材を乗せ、辛子を容器の縁に出して、端の方から少しずつ混ぜていった。
最初に食べるのはキュウリと決めている。
シャキシャキッという音と感触がたまらない。
次は焼き豚。
辛子と合わせるとうまさ倍増。
そして次はワカメ。
迷信らしいが、髪の毛が太く黒くなることを願って食べた。
それから変化をつけるためにキクラゲを食べたあと、玉子を口に入れた。
一通り具材と?を食べたら今度はごっちゃまぜ。
すべての具材と一緒に麺を口に放り込むと、〈豪華な全部食べ〉に味蕾が躍り出した。
食べ終わって、時間を確認した。
13時55分だった。
まだ余裕があるので、少し昼寝をすることにした。
さっき起きたばかりだが、寝不足で仕事に行くわけにはいかない。
夜間の交通誘導警備は神経を使うからだ。
昼間に比べて交通量は少ないが、その分スピードを出して走る車も多い。
それがそのまま工事現場に突っ込んで来たら、大惨事になる。
もちろん、点滅する注意信号もあり、二重三重に安全対策をしているので事故の危険性は極めて少ないが、用心に越したことはない。
昼間の住宅街の交通誘導警備と違って退屈な時間帯はないのだ。
神経を張り詰めて警備をしなければならない。
居眠りなんかしたら大変なことになる。
そんなことを考えながら歯磨きをして、タイマーを17時に合わせて、エアコンをつけっぱなしにして、窓にカーテンを引いて、シーツを新しいのに取り替えてから、タオルケットを頭まで被った。
夢の中に誘われるのに時間はかからなかった。
早く食べろと催促をしている。
〈わかった、わかった〉となだめながら、冷蔵庫を開けた。
すると、帰宅前にコンビニで買った冷麺に見つめられたので、〈わかってますよ〉と言いながらそれを取り出して、ちゃぶ台の上に置いた。
食べ方は知っているが、一応ラップに印刷されている〈お召し上がり方〉を確認したあと、フィルムと蓋を外し、中皿を外し、麺の上にスープをかけた。
それから麺をほぐして具材を乗せ、辛子を容器の縁に出して、端の方から少しずつ混ぜていった。
最初に食べるのはキュウリと決めている。
シャキシャキッという音と感触がたまらない。
次は焼き豚。
辛子と合わせるとうまさ倍増。
そして次はワカメ。
迷信らしいが、髪の毛が太く黒くなることを願って食べた。
それから変化をつけるためにキクラゲを食べたあと、玉子を口に入れた。
一通り具材と?を食べたら今度はごっちゃまぜ。
すべての具材と一緒に麺を口に放り込むと、〈豪華な全部食べ〉に味蕾が躍り出した。
食べ終わって、時間を確認した。
13時55分だった。
まだ余裕があるので、少し昼寝をすることにした。
さっき起きたばかりだが、寝不足で仕事に行くわけにはいかない。
夜間の交通誘導警備は神経を使うからだ。
昼間に比べて交通量は少ないが、その分スピードを出して走る車も多い。
それがそのまま工事現場に突っ込んで来たら、大惨事になる。
もちろん、点滅する注意信号もあり、二重三重に安全対策をしているので事故の危険性は極めて少ないが、用心に越したことはない。
昼間の住宅街の交通誘導警備と違って退屈な時間帯はないのだ。
神経を張り詰めて警備をしなければならない。
居眠りなんかしたら大変なことになる。
そんなことを考えながら歯磨きをして、タイマーを17時に合わせて、エアコンをつけっぱなしにして、窓にカーテンを引いて、シーツを新しいのに取り替えてから、タオルケットを頭まで被った。
夢の中に誘われるのに時間はかからなかった。