『夢列車』 ~過去行き、未来行き~
さて、
勝手知ったる部屋で何をしようかと考えたが、取り敢えず座る場所を確保するために、布団を半分に畳んで、隅にやった。
それから、壁に立てかけられている四角いちゃぶ台の足を立てて、部屋の中央に置いた。
腰を下ろして胡坐を組むと、ちゃぶ台越しに小型液晶テレビがわたしを睨んでいた。
〈早く付けろ〉と催促しているようだった。
思わず睨み返したが、テレビと睨めっこをしていても仕方がないので、立ち上がって液晶テレビまで行き、畳に直置きされているリモコンを手にした。
POWERボタンを押してテレビを付けると、午後のワイドショーが映し出された。
画面上段には大きな文字が鎮座していた。
『菅内閣発足!』
その瞬間、目を剥いた。
えっ、どういうこと?
菅内閣って……、
えっ、安倍さんは?
何がなんだかわからなくなったが、今日寝る前に見たテレビのことを必死になって思い出そうとした。
でも、頭の中がぐちゃぐちゃになっている上に、1か月後の未来に来ているという現状が加わってこんがらがってきた。
う~ん、ややこしい、
初めての経験に戸惑うばかりだったが、このままではいけないと思い、何度か深呼吸をして頭を冷やし、こんがらかったものを整理することにした。
勝手知ったる部屋で何をしようかと考えたが、取り敢えず座る場所を確保するために、布団を半分に畳んで、隅にやった。
それから、壁に立てかけられている四角いちゃぶ台の足を立てて、部屋の中央に置いた。
腰を下ろして胡坐を組むと、ちゃぶ台越しに小型液晶テレビがわたしを睨んでいた。
〈早く付けろ〉と催促しているようだった。
思わず睨み返したが、テレビと睨めっこをしていても仕方がないので、立ち上がって液晶テレビまで行き、畳に直置きされているリモコンを手にした。
POWERボタンを押してテレビを付けると、午後のワイドショーが映し出された。
画面上段には大きな文字が鎮座していた。
『菅内閣発足!』
その瞬間、目を剥いた。
えっ、どういうこと?
菅内閣って……、
えっ、安倍さんは?
何がなんだかわからなくなったが、今日寝る前に見たテレビのことを必死になって思い出そうとした。
でも、頭の中がぐちゃぐちゃになっている上に、1か月後の未来に来ているという現状が加わってこんがらがってきた。
う~ん、ややこしい、
初めての経験に戸惑うばかりだったが、このままではいけないと思い、何度か深呼吸をして頭を冷やし、こんがらかったものを整理することにした。