『夢列車の旅人』 ~想いを乗せて列車は走る。過去へ、未来へ~
9月27日~29日
       ∞ 9月27日~29日 ∞

 うつらうつらするだけの浅い眠りが続いた。
 夜7時に目覚ましが鳴ったが、起き上がることはできなかった。
 心も体もだるくて、瞼を開けるのも億劫なほどだった。
 それでも無理して起きて、納豆だけ食べて、仕事場へ向かった。
 家に居たら二人のことばかり考えてしまうからだ。
 そんなことに耐えられるはずがない。
 仕事でもして気を紛らわさなければおかしくなってしまう。
 夢遊病者のようにふらふらと歩き続けた。
 
 仕事場に着くと、現場監督に呼ばれた。
「仕事が終わったら話があるから飯を付き合え」と言われた。
 わたしは気の抜けた声で返事をして、持ち場に向かった。
 
 
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