結婚白紙にされた新幹線パーサーは、再会した御曹司ドクターに求婚されました。



 そんな休日。

 珍しく私はつわりの症状がひどくて寝込んでいた。本当は優仁と会う予定だったのだけど、今日はベッドとお友達状態だ。


【どうしても会って話したいことがある。いつものカフェに来て欲しい】


 だけど、いつもならそんな強引なこと言わないし体調が悪いなら心配して電話もくれるのに……どうしたんだろうと思いながらも私は身体を無理やり起こして彼が買ってくれたワンピースに着替えた。
 そして少しメイクをして部屋を出る。

 めまいで体がふわふわしていたが、高さのないパンプスを履いて寮を出発する。それから歩いて十分ほどでカフェに行くといつもの席に優仁がいた。



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