結婚白紙にされた傷心女子は、再会した御曹司に求婚される。



「は、はい。なんでしょう」


 考え事をしていたから噛んでしまい焦ってしまって俯いた。


「僕は、望月さんと同じ学校に通ってました。なので、知っていて……こんなこと言われても困らせるってわかってますが、」


 清水川さんが何かを言いかけた時、彼の白衣のポケットからスマホが鳴った。
 呼び出しらしく、また話に来ますとだけ言って部屋から出て行ってしまった。

 それからすぐに点滴の時間がまたやってきて看護師さんが点滴の袋を変えてくれて横になっていればまた寝てしまった。




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