行き場を失くした私を拾ってくれたのは、強くて優しい若頭の彼でした
「出迎えご苦労。今日から心がここに住むことになった。宜しく頼む。心、左の男は黒尾 新、右の男は黒尾 博。ちなみに二人は兄弟だ」
「宜しくお願いします、心さん」
「宜しくお願いします!」
二人は共にマッシュショートヘアで、双子なのかと思う程に似ているも、幸い新さんは赤髪、博さんは茶髪と色が違うので見分けはつく。
けれど、ここは相嶋さんの自宅のはずなのに、何故家族でも無い二人が出迎えてくれたのだろうという疑問を抱いていると、
「心、ここは俺の自宅だが、黒尾兄弟と七星、愛斗の四人が俺と共に生活しているんだ」
私の心を読み取ったらしい相嶋さんがきちんと説明をしてくれた。
「そうなんですね……それなのに、私がここへ来てしまって……大丈夫なんでしょうか?」
「問題ねぇよ、部屋は余ってる。まあ、男所帯で気遣うかもしれねぇが、我慢して欲しい」
「いえ、そんな……置いてもらえるだけで有り難いですから」
確かに、相嶋さんと二人きりというのも緊張するけど、男の人五人が生活を共にする家でお世話になるのもなかなか緊張する。
けれど、今の私に行き場は無いのでここを追い出されてしまっては困るし、何より置いてもらう身で文句なんて言えた義理でもない。
「しかしな、部屋はあるが、片付けねぇと使えない。悪いが今日のところは俺の部屋を使ってくれ。七星、心を俺の部屋へ案内しろ。俺はこれから出掛けるから、風呂に入ったらベッドをで寝てて構わない。着替えは……何か適当に未開封のTシャツかなんか出してやれ……つーか、下着がねぇ……コンビニに寄れば良かったな」
「あ、あの! し、下着は……その、今日のところは、今着けているもので大丈夫です……。けど、お部屋を使わせてもらうのは……」
「気にするな、寝床があって今すぐ使えるのは俺ら個人の部屋しかねぇし、俺以外は寝るのに使う。朝まで帰らない俺の部屋しかねぇんだから遠慮しねーで使っていい。それじゃあ、俺は着替えて出掛けて来る。新、博、七星、心のことを頼むな」
相嶋さんはそれだけ言うと、奥にある部屋へ向かって歩いていってしまい残された私は、
「それじゃあ心ちゃん、こっちに来て」
「あ、はい」
渡利さんに連れられて相嶋さんの部屋へ向かうことになった。
「宜しくお願いします、心さん」
「宜しくお願いします!」
二人は共にマッシュショートヘアで、双子なのかと思う程に似ているも、幸い新さんは赤髪、博さんは茶髪と色が違うので見分けはつく。
けれど、ここは相嶋さんの自宅のはずなのに、何故家族でも無い二人が出迎えてくれたのだろうという疑問を抱いていると、
「心、ここは俺の自宅だが、黒尾兄弟と七星、愛斗の四人が俺と共に生活しているんだ」
私の心を読み取ったらしい相嶋さんがきちんと説明をしてくれた。
「そうなんですね……それなのに、私がここへ来てしまって……大丈夫なんでしょうか?」
「問題ねぇよ、部屋は余ってる。まあ、男所帯で気遣うかもしれねぇが、我慢して欲しい」
「いえ、そんな……置いてもらえるだけで有り難いですから」
確かに、相嶋さんと二人きりというのも緊張するけど、男の人五人が生活を共にする家でお世話になるのもなかなか緊張する。
けれど、今の私に行き場は無いのでここを追い出されてしまっては困るし、何より置いてもらう身で文句なんて言えた義理でもない。
「しかしな、部屋はあるが、片付けねぇと使えない。悪いが今日のところは俺の部屋を使ってくれ。七星、心を俺の部屋へ案内しろ。俺はこれから出掛けるから、風呂に入ったらベッドをで寝てて構わない。着替えは……何か適当に未開封のTシャツかなんか出してやれ……つーか、下着がねぇ……コンビニに寄れば良かったな」
「あ、あの! し、下着は……その、今日のところは、今着けているもので大丈夫です……。けど、お部屋を使わせてもらうのは……」
「気にするな、寝床があって今すぐ使えるのは俺ら個人の部屋しかねぇし、俺以外は寝るのに使う。朝まで帰らない俺の部屋しかねぇんだから遠慮しねーで使っていい。それじゃあ、俺は着替えて出掛けて来る。新、博、七星、心のことを頼むな」
相嶋さんはそれだけ言うと、奥にある部屋へ向かって歩いていってしまい残された私は、
「それじゃあ心ちゃん、こっちに来て」
「あ、はい」
渡利さんに連れられて相嶋さんの部屋へ向かうことになった。