迷惑ですから追いかけてこないでください!
部屋に戻り、ポッコエ様とのやり取りを話すと、「ティアトレイはやっぱりすごいんですね!」と言って、ラシルくんがティアトレイを触りたいと手を伸ばします。
大丈夫かと思いますが、ポッコエ様のようになってはいけませんので、カーコさんがまず触ってくれました。
「何もならないわネ。触っても大丈夫なんじゃないかしラ」
「ありがとうございます」
カーコさんにお礼を言って、ラシルくんにティアトレイを渡します。
特に何かが起きるわけでもなく、ラシルくんは笑顔でティアトレイに触れ始めました。
「足の裏の焼印の件は色々と考えられているのネ」
ラシルくんは自分が王子だということは知りませんので、カーコさんが小声で話しかけてきました。
「そうですね。お母様はそうやって聞いてくる人も怪しいと教えていたようです」
リッチマス卿が来るまでに、ラシルくんにお願いして、足の裏を見せてもらっていました。
その時に、ラシルくんが頑なに嫌がったので聞いてみると「おかあさんからあしのうらをみせろというひとはしんようしちゃだめっていわれてるんです」と泣き出しそうな顔になったのです。
そして、こうも教えてくれたのです。
『どうしても足の裏を見せないと行けなくなった時、焼印に気がつくことができた人は良い人。見えなかった人は悪い人』
そう言われていたから、私が焼印を見えなかったらどうしようと不安になったみたいでした。
なんとかお願いして見せてもらうと、私にもカーコさんにも焼印を見ることができたのです。
私には焼印が見えたことを伝え、ここにあると指でなぞると、ラシルくんはくすぐったいとベッドの上で転げ回っていました。
私に見えないはずがないのですが、やっぱりドキドキしましたね。
王妃陛下はラシルくんの恐怖心をわざと煽ることで、彼の身を自分自身で守らせようとしていたのだと思います。
言わないでってお願いしても、子供は悪気なく口に出してしまうし、そうならないように焼印のことは怖い話として覚えさせたのでしょう。
今、王妃陛下はどうしているのかしら。
王妃陛下が本当に亡くなったのかはわかりません。
生きていてくれれば良いのですが、難しいような気もしますね。
大丈夫かと思いますが、ポッコエ様のようになってはいけませんので、カーコさんがまず触ってくれました。
「何もならないわネ。触っても大丈夫なんじゃないかしラ」
「ありがとうございます」
カーコさんにお礼を言って、ラシルくんにティアトレイを渡します。
特に何かが起きるわけでもなく、ラシルくんは笑顔でティアトレイに触れ始めました。
「足の裏の焼印の件は色々と考えられているのネ」
ラシルくんは自分が王子だということは知りませんので、カーコさんが小声で話しかけてきました。
「そうですね。お母様はそうやって聞いてくる人も怪しいと教えていたようです」
リッチマス卿が来るまでに、ラシルくんにお願いして、足の裏を見せてもらっていました。
その時に、ラシルくんが頑なに嫌がったので聞いてみると「おかあさんからあしのうらをみせろというひとはしんようしちゃだめっていわれてるんです」と泣き出しそうな顔になったのです。
そして、こうも教えてくれたのです。
『どうしても足の裏を見せないと行けなくなった時、焼印に気がつくことができた人は良い人。見えなかった人は悪い人』
そう言われていたから、私が焼印を見えなかったらどうしようと不安になったみたいでした。
なんとかお願いして見せてもらうと、私にもカーコさんにも焼印を見ることができたのです。
私には焼印が見えたことを伝え、ここにあると指でなぞると、ラシルくんはくすぐったいとベッドの上で転げ回っていました。
私に見えないはずがないのですが、やっぱりドキドキしましたね。
王妃陛下はラシルくんの恐怖心をわざと煽ることで、彼の身を自分自身で守らせようとしていたのだと思います。
言わないでってお願いしても、子供は悪気なく口に出してしまうし、そうならないように焼印のことは怖い話として覚えさせたのでしょう。
今、王妃陛下はどうしているのかしら。
王妃陛下が本当に亡くなったのかはわかりません。
生きていてくれれば良いのですが、難しいような気もしますね。