迷惑ですから追いかけてこないでください!
調べてみた結果、キール様にはラシルくんの足の裏の焼印が見えました。
最初はカーコさんから話を聞いて見えているふりをしているのかもしれないと思いましたが、私がやったように足の裏をなぞって見せたので、信用するしかないです。
信用できる人だと分かったこともあり、キール様にラシルくんが住んでいた家の様子を見に行ってもらえないかとお願いしました。
もし、ラシルくんたちが拉致されたあとに、悪い人があの家に来ていなければ、ラシルくんがお母様から渡された手紙はそのまま置いてあるはずです。
でも、キール様にお願いした場合、私に渡してくれない可能性もあるんですよね。
家の場所だって、ラシルくんの簡単な説明だけでわかったようですし、やっぱり納得いかないような……。
もやもやと考えていると、キール様は去り際にこう言いました。
「これだけは言えます。ラシル様に危害を加えなければ、僕はあなたの味方です。悪いようにはいたしません」
「まだ、死にたくはありませんし、子供に危害をくわえようなどと考えるような馬鹿ではありません」
「あなたのことは両親から聞いています。兄がご迷惑をおかけしただけでなく、ラシル様を支えてくれて本当にありがとうございます」
キール様が深々と頭を下げたので慌ててしまいます。
「色々と事情がおありでしょうし、気にしないでください」
「なんのはなしをしているんですか?」
「あ、何でもないですよ」
ラシルくんが話しかけてくれたおかげで、私とキール様の間の気まずさは、少しだけ軽くなりました。
きっと、私が信用に足る人物だとわかれば、いつかはキール様も真実を教えてくれるのでしょう。
それまでは、理由がわからないながらも、ラシルくんを守ろうと心に誓ったのでした。
最初はカーコさんから話を聞いて見えているふりをしているのかもしれないと思いましたが、私がやったように足の裏をなぞって見せたので、信用するしかないです。
信用できる人だと分かったこともあり、キール様にラシルくんが住んでいた家の様子を見に行ってもらえないかとお願いしました。
もし、ラシルくんたちが拉致されたあとに、悪い人があの家に来ていなければ、ラシルくんがお母様から渡された手紙はそのまま置いてあるはずです。
でも、キール様にお願いした場合、私に渡してくれない可能性もあるんですよね。
家の場所だって、ラシルくんの簡単な説明だけでわかったようですし、やっぱり納得いかないような……。
もやもやと考えていると、キール様は去り際にこう言いました。
「これだけは言えます。ラシル様に危害を加えなければ、僕はあなたの味方です。悪いようにはいたしません」
「まだ、死にたくはありませんし、子供に危害をくわえようなどと考えるような馬鹿ではありません」
「あなたのことは両親から聞いています。兄がご迷惑をおかけしただけでなく、ラシル様を支えてくれて本当にありがとうございます」
キール様が深々と頭を下げたので慌ててしまいます。
「色々と事情がおありでしょうし、気にしないでください」
「なんのはなしをしているんですか?」
「あ、何でもないですよ」
ラシルくんが話しかけてくれたおかげで、私とキール様の間の気まずさは、少しだけ軽くなりました。
きっと、私が信用に足る人物だとわかれば、いつかはキール様も真実を教えてくれるのでしょう。
それまでは、理由がわからないながらも、ラシルくんを守ろうと心に誓ったのでした。