恋より仕事と決めたのに、エリートなお隣さんが心の壁を越えてくる

「好きだよ、志乃。俺を信じて、全部預けてくれ」
「……はい。信じます」

 絡み合う視線でお互いの意思を確認した直後、昴矢さんが唇を合わせ、キスをしながら私をベッドに押し倒した。

 優しく啄むように私の唇を味わい、大きな手のひらは服の上から体のラインをなぞる。

 すぐには敏感な部分に触れず、肩から腕、ウエスト、腰と、マッサージするように優しいタッチで撫でられて、身体がゆっくり温まっていく。

 自然と力が抜けた唇の隙間に、昴矢さんの舌が入ってきた。深いキスに戸惑ったのも最初だけで、器用な彼の舌に口の中のあちこちを刺激されると、うっとりしてしまうほど心地よかった。

 下手でもいいから私も応えたいと思ううち、すっかりキスに夢中になる。

「もう蕩けた顔をしてる」
「だって、昴矢さんがキス上手だから……」
「ありがとう。でも、これからもっと気持ちいいことするから、覚悟して」

 そう言ってキスを再開させた彼は、私の唇を吸いながら両手を胸の上に置く。

 服の上からふくらみをゆっくりと捏ねられると、キスの合間に漏れる吐息に時折嬌声が混じった。

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