恋より仕事と決めたのに、エリートなお隣さんが心の壁を越えてくる

「ほら、志乃。上手に感じられてる。こんなに服を押し上げて……」

 ふいにそんなことを言われ、視線を落とした私は羞恥でたまらなくなる。下着を着けていないせいで、硬く熟した先端の形がまるわかりだった。

「や、見ないで……っ」
「ダメだよ。……俺に感じているかわいい姿を、見逃せるはずないだろ」
「や、ダメです、それ……あっ」

 昴矢さんは服の上から胸の頂を弄り、片方は口にまで含んでしまう。強く吸われるとびりびりと下半身へ刺激が繋がり、ベッドの上で何度も腰が跳ねた。

 これまで経験した、じっと耐えるだけの行為とは明らかに違っている。昴矢さんにされることはなんでも気持ちよくて、身体がずっと変だ。

 声を殺そうとしてもすぐに漏れてしまうし、なによりさっきからずっと脚の間が――。

 もどかしさに腰をくねらせる私に気づいて、昴矢さんがショーツの隙間に手を入れる。

「志乃……すごく濡れてる」

 昴矢さんの指先が軽く動いただけで、恥ずかしい水音がした。言われなくても自覚していただけに、かぁっと頬に熱が集まる。

 こんな状態になるのは初めてで、どうしたらいいのかわからない。

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