私達の長くて短い恋のお話
「きゃははは」

「あはは」

楽しそうに笑っている子供達を見ると、羨ましくなる。

私もこんな子供時代を送ってみたかった。

小さい頃は、勉強に、剣術や芸、色んな事を教わっていた。

すべて楽しくなんて無かったけど、勉強だけは、少しだけ、少しだけ好きになれた。

庭でのんびり花を見ていると、

「つね、何をしておるんじゃ!これから見合いがあると言っておるだろう。お前の顔でも受け入れてくれた相手に何という無礼をする気なんじゃ!」

「申し訳ございません。少しぼーっとしてしまいました。今すぐ準備をいたします。」

だよね、分かってる、''この顔''でも、ね。

私の顔には、子供の頃にかかってしまった天然痘のぶつぶつが、残ってしまっている。

私はこれが初めてのお見合いだ。

多分、これまでお見合いのお話が来ていないのは、
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

余命3ヶ月の私は今日も君に溺愛される

総文字数/943

恋愛(キケン・ダーク)2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop