生徒会長、甘すぎます♡
幸せだった頃
春の訪れを感じる4月
今日から新学期!
私は桜花学園に通う、高2の環奈
私は今体育館裏にいます…
目の前には右手を出してお辞儀をしている、同じクラスの橋本(はしもと)くん
橋本くんはクラスの中のムードメーカー的な存在で、みんなから好かれている
だから私と彼がここにいるのは普通は、
あり得ないはず、
なのに…
「諸臣(もろとみ)さん、僕と付き合ってください!!」
↑これ私の苗字
えーーー!!
ナ、ナ、ナナ、ナンデワタシ?
橋本くん前まで彼女さんいたよね!?
私には一個下の妹がいる
名前は杏
杏はみんなの人気者で、誰からも好かれている
だからみんな私より杏のほうが可愛いと言うし、それは周
知の事実だからみんな私より杏に告白する子が多かった
だから私はこの歳まで彼氏ができたことがない
悲しいことに…
「俺、諸臣さんに彼女の相談乗ってもらってくれたときから諸臣さんが気になってたんだ!」
橋本くん…
彼女さんがいるときから私を気になってたのはよくないと思うよ!?
「橋本くん、その気持ちはありがとう!
でもなんで杏じゃなくて私なの?
だって私は杏みたいに可愛くないし、愛想もないよ?」
ごめんね…
橋本くん、どうしても妹の杏が頭から離れないの
だっていつも杏が私の好きな人や友達を取っていくから…
杏には悪気がないのはわかっていても、自分から人が離れていくのをもう見たくないの…
「俺は諸臣さんだから好きになったんだ!
俺は諸臣さんの中身に惹かれたんだ!!
絶対に諸臣さんを傷つけない
だからお願いします!!」
「橋本くん…
そんなこと言ってくれたの橋本くんだけだよ
こちらこそよろしくお願いします!」
「よっしゃー!!」
橋本くんが、そういった途端私は橋本くんの胸の中にいた
こ、これって抱きしめられてる!??
橋本くん、意外と筋肉付いてるな〜
サッカー部のキャプテンだもんね!
「は、橋本くん…
ちょ、ちょっと苦しい…」
「ゴ、ゴゴ、ゴメン
つい嬉しくなっちゃって(照」
私は今とても幸せだ!
「橋本くん、可愛いw」
「もうやめてくれよ〜w」
私はこれから始まる悪夢も知らずに、
人生初の彼氏に浮かれきっていた…