恋する花束を君に
次の日、無事にクリスマスの販促物はクロネココヤ◯トさんが集荷に来てくれて、発送が完了した。
何とか間に合いホッとするわたし。
そのとき、ふと薗田さんと目が合い、わたしは薗田さんに向けて笑って見せた。
薗田さんも微笑み返してくれ、わたしは温かい気持ちで自分のデスクに戻るのだった。
そして、お昼の休憩時間。
わたしは絵里と由美子と一緒に食堂へ向かった。
「今日は何食べようかなぁ〜!」
メニューを見ながら絵里が言う。
「わたし、Cランチにしようかなぁ。」
手書きの日替わりランチを見て、由美子が言った。
すると、Bランチに"牛丼"と書かれており、わたしは昨日の薗田さんとの会話を思い出し、「あ、牛丼。」と心の声を漏らしてしまった。
「え?何?なごみって牛丼好きだっけ?」
わたしの漏れた心の声に反応する絵里。
「あ、いや、たまには牛丼もいいかなぁ〜なんて。いや、やっぱりAランチにしよ!」
わたしは何とか誤魔化し、食堂のおばさんに「Aランチお願いします!」と注文した。