恋は復讐の後で
第四章 貴方と幸せになります
あれから3年の時が経った。
私はヨーカー公爵家の養子になり、マテリオと婚約した。
そして私はお義姉様であるリオナ様の力を借りてダニエルを追い詰めることに成功した。
ダニエルの執務室で私とマテリオとリオナお義姉様は彼に詰め寄った。
ここでダニエルを追い詰めなくても、すでに部屋の外には彼を捕えるだけの騎士を配置している。彼をオスカー様殺しの犯人として断頭台に連れて行くだけのしっかりした証拠も持っていた。
それでも、最後にダニエルと話したいというお義姉様の希望があり私たちは今時間を持っている。
「どうしてオスカーを殺したの?」
リオナお義姉様が震えながらダニエルに詰め寄った。
「皇位継承権争いにおいて必要だったからだ。オスカーだって僕を殺す機会があればそうしてたはずだ」
「オスカーはそのような事はしないわ! 彼は兄弟で支え合ってガレリーナ帝国を治められたらと話していたもの!」
リオナお義姉様は、やはりオスカー皇子を殺したダニエルが許せなかったようだ。
(当然だわ⋯⋯お義姉様がどれ程、オスカー皇子殿下を思っていたか⋯⋯)
隠し持っていただろう短剣を両手で握り、思いっきりダニエルの腹部を刺した。
ダニエルは武芸に優れているから避ける事ができたはずなのに、そのまま短剣を受けた。
彼の腹から血がドクトクと流れてくる。
「もし、あの世で、オスカーにお会いする事があれば、リオナは元気にしていたとお伝えください」
「お前の婚約者は最高にイカレタ女だったと話しておくよ。地味に見えて、最高に強い女だったって⋯⋯」
お姉様の言葉にダニエルはそう静かに呟くと、口から血を吐いた。
「ナタリア、勘違いするなよ。別に君を誘惑してその気にさせて、ボロ雑巾のように捨ててやりたかっただけだから⋯⋯」
私の方を見ながらバカにしたように笑うダニエルは寂しそうに見えた。
(ボロ雑巾⋯⋯日本人みたいな表現ね⋯⋯)
「失礼します。殿下⋯⋯」
扉の外にいた護衛騎士たちが、中で何か起こっていると思ったのかなだれ込むように入ってくる。
私はそっと息絶えたダニエルの腹から短剣を引き抜いた。
「ダニエル皇子殿下が自害なされました。皇位の座に目が眩み、意図できに橋を崩落させオスカー皇子殿下を殺めてしまった自責の念に耐えられなかったようです」
私がついた嘘は隣にいたマテリオとお姉様の証言により立証された。
ダニエルは罪人として皇族として葬式をあげることはできなかった。
マテリオはレアード皇帝から譲位され皇帝となった。
そして私と彼は結婚した。
私はヨーカー公爵家の養子になり、マテリオと婚約した。
そして私はお義姉様であるリオナ様の力を借りてダニエルを追い詰めることに成功した。
ダニエルの執務室で私とマテリオとリオナお義姉様は彼に詰め寄った。
ここでダニエルを追い詰めなくても、すでに部屋の外には彼を捕えるだけの騎士を配置している。彼をオスカー様殺しの犯人として断頭台に連れて行くだけのしっかりした証拠も持っていた。
それでも、最後にダニエルと話したいというお義姉様の希望があり私たちは今時間を持っている。
「どうしてオスカーを殺したの?」
リオナお義姉様が震えながらダニエルに詰め寄った。
「皇位継承権争いにおいて必要だったからだ。オスカーだって僕を殺す機会があればそうしてたはずだ」
「オスカーはそのような事はしないわ! 彼は兄弟で支え合ってガレリーナ帝国を治められたらと話していたもの!」
リオナお義姉様は、やはりオスカー皇子を殺したダニエルが許せなかったようだ。
(当然だわ⋯⋯お義姉様がどれ程、オスカー皇子殿下を思っていたか⋯⋯)
隠し持っていただろう短剣を両手で握り、思いっきりダニエルの腹部を刺した。
ダニエルは武芸に優れているから避ける事ができたはずなのに、そのまま短剣を受けた。
彼の腹から血がドクトクと流れてくる。
「もし、あの世で、オスカーにお会いする事があれば、リオナは元気にしていたとお伝えください」
「お前の婚約者は最高にイカレタ女だったと話しておくよ。地味に見えて、最高に強い女だったって⋯⋯」
お姉様の言葉にダニエルはそう静かに呟くと、口から血を吐いた。
「ナタリア、勘違いするなよ。別に君を誘惑してその気にさせて、ボロ雑巾のように捨ててやりたかっただけだから⋯⋯」
私の方を見ながらバカにしたように笑うダニエルは寂しそうに見えた。
(ボロ雑巾⋯⋯日本人みたいな表現ね⋯⋯)
「失礼します。殿下⋯⋯」
扉の外にいた護衛騎士たちが、中で何か起こっていると思ったのかなだれ込むように入ってくる。
私はそっと息絶えたダニエルの腹から短剣を引き抜いた。
「ダニエル皇子殿下が自害なされました。皇位の座に目が眩み、意図できに橋を崩落させオスカー皇子殿下を殺めてしまった自責の念に耐えられなかったようです」
私がついた嘘は隣にいたマテリオとお姉様の証言により立証された。
ダニエルは罪人として皇族として葬式をあげることはできなかった。
マテリオはレアード皇帝から譲位され皇帝となった。
そして私と彼は結婚した。