翠くんは今日もつれない【完】
Episode.2
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「あれ。もしかして、羽依ちゃん?久しぶりだね」
友人に泣き付かれて仕方なく数合わせで参加した合コンで、元カレとばったり再会、、なんてよくある話なんでしょうか。
だとしたら、最悪ですね。
え、、てか、なんで話し掛けてくんの?
普通は元カノがいたとしても知らないフリするもんじゃないの?
内心、元カレに対して不満をこぼしつつも話し掛けられてしまった手前、無視するわけにもいかず「あー、、お久しぶり、です。」とピクピクと笑顔を引き攣らせながら挨拶を返した。
あたしも一応、大人なのでね。
用が済んだのならさっさとどっか行ってよ、とぎろりっと睨んで相手に伝える。だけど、男はその視線に気づいてるクセに気づいていないフリをして、あたしの隣に座ると柔和な笑みを浮かべて気安く話し掛けてきた。
「羽依ちゃん。何歳になったの?」
「…………20歳になりました。」
「へぇ。もうお酒飲める歳になったんだ。俺と付き合ってた頃はまだ16歳の可愛い女の子だったのにね」
しばらく見ない間に綺麗になったねぇ、と男の手があたしの頭をポンポンっと撫でて、ぞわり、嫌悪感に肌が粟立つ。
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「あれ。もしかして、羽依ちゃん?久しぶりだね」
友人に泣き付かれて仕方なく数合わせで参加した合コンで、元カレとばったり再会、、なんてよくある話なんでしょうか。
だとしたら、最悪ですね。
え、、てか、なんで話し掛けてくんの?
普通は元カノがいたとしても知らないフリするもんじゃないの?
内心、元カレに対して不満をこぼしつつも話し掛けられてしまった手前、無視するわけにもいかず「あー、、お久しぶり、です。」とピクピクと笑顔を引き攣らせながら挨拶を返した。
あたしも一応、大人なのでね。
用が済んだのならさっさとどっか行ってよ、とぎろりっと睨んで相手に伝える。だけど、男はその視線に気づいてるクセに気づいていないフリをして、あたしの隣に座ると柔和な笑みを浮かべて気安く話し掛けてきた。
「羽依ちゃん。何歳になったの?」
「…………20歳になりました。」
「へぇ。もうお酒飲める歳になったんだ。俺と付き合ってた頃はまだ16歳の可愛い女の子だったのにね」
しばらく見ない間に綺麗になったねぇ、と男の手があたしの頭をポンポンっと撫でて、ぞわり、嫌悪感に肌が粟立つ。