翠くんは今日もつれない【完】
𖤐·̩͙
時刻は夕方の午後16時50分。碧心が指定してた時間よりも少し早くついてしまった。
どこかに座って翠くんのこと待ってよう、と辺りを見渡していると、遠目からでも分かるほどスタイルの良い黒髪美男子の姿を見つけて「おーい」と声を掛けようとしたけど、、
あることに気づいて、咄嗟に物陰に隠れる。
背の高い翠くんに隠れてて、近づくまで気づかなかったけど、女の子も一緒だったからだ。
「吉野くん、急に呼び止めちゃってごめんね」
「いや、別に…。」
全然聞き耳を立ててるつもりはなかったんだけど、この公園、人通りが少なくて閑散としてるいるからか、二人の話し声が良く聞こえてくる。
「それより、俺、ひと待ってるから、用があるならさっさと済ませてくれない?」
うわぁ、翠くんってば、それは酷い。
あまりにも冷た過ぎる翠くんの態度に、これから翠くんに告白するであろう女の子は「あ、う、うん、分かった…」と自信をなくして俯いてしまっていて、、それが可哀想で「がんばれー!」と女の子に向けて心の中でエールを送る。
時刻は夕方の午後16時50分。碧心が指定してた時間よりも少し早くついてしまった。
どこかに座って翠くんのこと待ってよう、と辺りを見渡していると、遠目からでも分かるほどスタイルの良い黒髪美男子の姿を見つけて「おーい」と声を掛けようとしたけど、、
あることに気づいて、咄嗟に物陰に隠れる。
背の高い翠くんに隠れてて、近づくまで気づかなかったけど、女の子も一緒だったからだ。
「吉野くん、急に呼び止めちゃってごめんね」
「いや、別に…。」
全然聞き耳を立ててるつもりはなかったんだけど、この公園、人通りが少なくて閑散としてるいるからか、二人の話し声が良く聞こえてくる。
「それより、俺、ひと待ってるから、用があるならさっさと済ませてくれない?」
うわぁ、翠くんってば、それは酷い。
あまりにも冷た過ぎる翠くんの態度に、これから翠くんに告白するであろう女の子は「あ、う、うん、分かった…」と自信をなくして俯いてしまっていて、、それが可哀想で「がんばれー!」と女の子に向けて心の中でエールを送る。