翠くんは今日もつれない【完】
あたしのエールが届いたのか(絶対届いてない)、女の子は意を決したように顔を上げると「あの、吉野くん!中学の頃からずっと好きでした!付き合ってください!」と可愛らしくラッピングされたチョコを翠くんに手渡そうとしていた。
だけど、、
「……ごめん、これは受け取れない。俺、好きな人いるから」
頑張りも虚しく、翠くんからのいいお返事は貰うことはできなくて。女の子は悲しそうに微笑んで「そっか、分かった。話、聞いてくれてありがとう…」と瞳に溜まっていた涙を拭いながら立ち去っていった。
ど、どうしよう、、
気まずい場面を目撃してしまった…。
そんなつもりはなかったとは言え、振られる場面を盗み聞きしてしまって、少し罪悪感。
ごめんね、と女の子に向かって土下座する。
……てか、翠くんって、、
「好きな子、いるんだ…。」
あたし、全然知らなかった。まあ、翠くんだってもう高校生だし、好きな子の1人や2人いて当たり前なんだけど、、心がザワつく。モヤモヤする。
いやいや。なぁに、モヤついてんの、あたし。
翠くんに好きな子がいるのはいいことじゃん。
いいこと、なのに。
喜んで応援しなきゃなのに、、でも、なんだか、、
「すっごく、いやだなぁ…」
「何が嫌なの」
だけど、、
「……ごめん、これは受け取れない。俺、好きな人いるから」
頑張りも虚しく、翠くんからのいいお返事は貰うことはできなくて。女の子は悲しそうに微笑んで「そっか、分かった。話、聞いてくれてありがとう…」と瞳に溜まっていた涙を拭いながら立ち去っていった。
ど、どうしよう、、
気まずい場面を目撃してしまった…。
そんなつもりはなかったとは言え、振られる場面を盗み聞きしてしまって、少し罪悪感。
ごめんね、と女の子に向かって土下座する。
……てか、翠くんって、、
「好きな子、いるんだ…。」
あたし、全然知らなかった。まあ、翠くんだってもう高校生だし、好きな子の1人や2人いて当たり前なんだけど、、心がザワつく。モヤモヤする。
いやいや。なぁに、モヤついてんの、あたし。
翠くんに好きな子がいるのはいいことじゃん。
いいこと、なのに。
喜んで応援しなきゃなのに、、でも、なんだか、、
「すっごく、いやだなぁ…」
「何が嫌なの」