翠くんは今日もつれない【完】
Episode.4
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───ピピピピピッ。
無機質な電子音が鼓膜を揺らすと、ぼーっとしていた頭が少しだけ覚醒して、脇に挟んでいた体温計を引き抜いて確認すると軽く絶望した。
「さんじゅうはちど、」
しっかりと高熱である。
そして、今日せき以外で初めて出した声が、思った以上にガッサガサだったのが何だかおかしくて笑いそうになる。喉痛いから笑わないけども。
昨日の夜辺りから違和感はあったんだよ。
喉ムズムズするな〜、とか。
くしゃみ酷いな〜、とか。
でも、、まさかこんなすぐに悪化するなんて思ってもいなかった。
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───ピピピピピッ。
無機質な電子音が鼓膜を揺らすと、ぼーっとしていた頭が少しだけ覚醒して、脇に挟んでいた体温計を引き抜いて確認すると軽く絶望した。
「さんじゅうはちど、」
しっかりと高熱である。
そして、今日せき以外で初めて出した声が、思った以上にガッサガサだったのが何だかおかしくて笑いそうになる。喉痛いから笑わないけども。
昨日の夜辺りから違和感はあったんだよ。
喉ムズムズするな〜、とか。
くしゃみ酷いな〜、とか。
でも、、まさかこんなすぐに悪化するなんて思ってもいなかった。