翠くんは今日もつれない【完】
「そ、そっかぁ。翠くん、いるのかぁ」
「どうしたの?そんな嫌そうな顔して。羽依、翠のことあんなに可愛がってたのに」
「いや、あたしは嫌じゃないよ…。むしろ今も可愛がりたいくらいだし。でも何か翠くんってあたしのこと嫌ってるみたいで、あたしがお邪魔したら気分悪くさせるかなぁって…」
翠くんは碧心の4つ下の弟だ。
小学生の時から碧心の家によく遊びに行っていたあたしは、当然のように翠くんと関わる機会が多かった。
小さい頃は天使のように愛らしかった翠くんのことをあたしは姉の碧心以上に溺愛していて、翠くんもあたしを“羽依お姉ちゃん”と呼んで懐いてくれていた。それに「大きくなったら羽依お姉ちゃんと結婚する」なんて可愛いことまで言ってくれていたのに、、。
ある日突然、前触れもなく翠くんはあたしに素っ気ない態度を取るようになった。
それからは、あたしを無視するようになって、やっと話してくれたと思っても「うぜぇから近寄んな」と暴言を吐かれる始末だ。
要するにあたし、小柴羽依(こしばうい)は吉野翠(よしのすい)にハチャメチャに嫌われてしまっている。
理由?そんなのあたしが一番知りたい。
「どうしたの?そんな嫌そうな顔して。羽依、翠のことあんなに可愛がってたのに」
「いや、あたしは嫌じゃないよ…。むしろ今も可愛がりたいくらいだし。でも何か翠くんってあたしのこと嫌ってるみたいで、あたしがお邪魔したら気分悪くさせるかなぁって…」
翠くんは碧心の4つ下の弟だ。
小学生の時から碧心の家によく遊びに行っていたあたしは、当然のように翠くんと関わる機会が多かった。
小さい頃は天使のように愛らしかった翠くんのことをあたしは姉の碧心以上に溺愛していて、翠くんもあたしを“羽依お姉ちゃん”と呼んで懐いてくれていた。それに「大きくなったら羽依お姉ちゃんと結婚する」なんて可愛いことまで言ってくれていたのに、、。
ある日突然、前触れもなく翠くんはあたしに素っ気ない態度を取るようになった。
それからは、あたしを無視するようになって、やっと話してくれたと思っても「うぜぇから近寄んな」と暴言を吐かれる始末だ。
要するにあたし、小柴羽依(こしばうい)は吉野翠(よしのすい)にハチャメチャに嫌われてしまっている。
理由?そんなのあたしが一番知りたい。