翠くんは今日もつれない【完】
「あ。そう言えば、お腹空いてる?」
スポーツドリンクの入ったペットボトルの蓋を開けて「はい」と手渡す翠くん。今のあたしは熱のせいで握力激弱ちゃんなので、そのちょっとした気遣いが物凄く助かる。
「ありがとう」とお礼を言ってペットボトルを受け受け取ると、うーん、と首を捻った。
「空いてるような、、空いてないような…?」
「なんで疑問形」
「だってわかんないんだもん」
「食欲はあるの、ないの」
「うーん、、ある〜」
「じゃあ、つくるわ。キッチン借りるよ」
「え。それは悪いよ、」流石にご飯くらいは自分で作ろうと、ベットから出ようとするけど。
「いいから。大人しくしてて」
と、翠くんはあたしを制止すると、そのついでという感じで、ぬるくなった冷えピタをおでこから剥がして新しい冷えピタに交換する。
「翠くんって本当に優しいよね」
「優しくするのはあんたにだけね」
「…?なんで?」
「羽依さんのことが好きだから」
「っ、!」
スポーツドリンクの入ったペットボトルの蓋を開けて「はい」と手渡す翠くん。今のあたしは熱のせいで握力激弱ちゃんなので、そのちょっとした気遣いが物凄く助かる。
「ありがとう」とお礼を言ってペットボトルを受け受け取ると、うーん、と首を捻った。
「空いてるような、、空いてないような…?」
「なんで疑問形」
「だってわかんないんだもん」
「食欲はあるの、ないの」
「うーん、、ある〜」
「じゃあ、つくるわ。キッチン借りるよ」
「え。それは悪いよ、」流石にご飯くらいは自分で作ろうと、ベットから出ようとするけど。
「いいから。大人しくしてて」
と、翠くんはあたしを制止すると、そのついでという感じで、ぬるくなった冷えピタをおでこから剥がして新しい冷えピタに交換する。
「翠くんって本当に優しいよね」
「優しくするのはあんたにだけね」
「…?なんで?」
「羽依さんのことが好きだから」
「っ、!」