翠くんは今日もつれない【完】
「───っ、んん、」
何度も何度も角度を変えて、攻め方を変えて、翠くんの唇が降り注いだ。あたしの唇を散々啄んでもなお、まだ足りないとばかりに、身体が寄せられる。
それは普段クールな翠くんからは考えられないほどに、情熱的な口付けで、、
だめ、だと思った。こんなにも誰かに求められたのは初めてで、おかしくなりそうだった。
無い力を振り絞って硬い胸板を押し返す。
小さな、小さな、抵抗だ。
すると、僅かの間だけ翠くんの顔が離れる。
「だめ、だよ、」
「なんで。」
「すいくんに、かぜ、、うつる、から、」
息が上がってるせいで、途切れ途切れに、言葉を紡ぐ。翠くんとキスしたくないって言えば済む話なのに、何故だかそれは言いたくなくて、別の理由を用意した。
たけど、、
その理由は翠くんには効かないみたいで。
「いいよ」
「え、」
「あんたとキスできるなら風邪くらい移っても」
口角を綺麗に持ち上げてそう言うと、翠くんはあたしの身体をベットの上に繋ぎ止めて、唇が溶けてしまうんじゃないかってくらいたくさんの口付けを落とした。
何度も何度も角度を変えて、攻め方を変えて、翠くんの唇が降り注いだ。あたしの唇を散々啄んでもなお、まだ足りないとばかりに、身体が寄せられる。
それは普段クールな翠くんからは考えられないほどに、情熱的な口付けで、、
だめ、だと思った。こんなにも誰かに求められたのは初めてで、おかしくなりそうだった。
無い力を振り絞って硬い胸板を押し返す。
小さな、小さな、抵抗だ。
すると、僅かの間だけ翠くんの顔が離れる。
「だめ、だよ、」
「なんで。」
「すいくんに、かぜ、、うつる、から、」
息が上がってるせいで、途切れ途切れに、言葉を紡ぐ。翠くんとキスしたくないって言えば済む話なのに、何故だかそれは言いたくなくて、別の理由を用意した。
たけど、、
その理由は翠くんには効かないみたいで。
「いいよ」
「え、」
「あんたとキスできるなら風邪くらい移っても」
口角を綺麗に持ち上げてそう言うと、翠くんはあたしの身体をベットの上に繋ぎ止めて、唇が溶けてしまうんじゃないかってくらいたくさんの口付けを落とした。