翠くんは今日もつれない【完】
「うい〜!ごめん、またせた〜!」
軽やかな声と共に羽依さんと同じグレーのブレザーを身に纏って亜麻色の髪を二つ結びにした姉さんがリビングから出てきた。
待たせた、と言う割には慌てる様子も見せず呑気にジャムの塗られたトーストをモグモグと頬張っている姉さん。
さっき朝ごはん食べてたはずなんだけど、大食いの姉さんには足りなかったみたいだ。
「翠くんが相手してくれてたから大丈夫だよ」
羽依さんはこう言ってるけど、、
どう考えても俺が羽依さんに相手にして貰っている言う方が正しいと思う。だって、俺はいつもあの人の瞳に映りたくて必死だから。
そんなことを知らない姉さんは「お姉ちゃんがいない間、羽依の相手してくれてたんだ。流石すーくんは偉いね。どこかのバカ美緑とは大違いだわ」と褒めるように俺の頭を撫でる。
因みに兄さんに対しての発言が刺々しいのは、昨日兄さんと喧嘩していたからだ。
喧嘩、とは言っても姉さんが一方的に兄さんに怒っていただけなんだけど。
軽やかな声と共に羽依さんと同じグレーのブレザーを身に纏って亜麻色の髪を二つ結びにした姉さんがリビングから出てきた。
待たせた、と言う割には慌てる様子も見せず呑気にジャムの塗られたトーストをモグモグと頬張っている姉さん。
さっき朝ごはん食べてたはずなんだけど、大食いの姉さんには足りなかったみたいだ。
「翠くんが相手してくれてたから大丈夫だよ」
羽依さんはこう言ってるけど、、
どう考えても俺が羽依さんに相手にして貰っている言う方が正しいと思う。だって、俺はいつもあの人の瞳に映りたくて必死だから。
そんなことを知らない姉さんは「お姉ちゃんがいない間、羽依の相手してくれてたんだ。流石すーくんは偉いね。どこかのバカ美緑とは大違いだわ」と褒めるように俺の頭を撫でる。
因みに兄さんに対しての発言が刺々しいのは、昨日兄さんと喧嘩していたからだ。
喧嘩、とは言っても姉さんが一方的に兄さんに怒っていただけなんだけど。