翠くんは今日もつれない【完】
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「じゃあ、俺はもう帰るから」
スニーカーを履いて振り返ると、ほんのり顔を上気させた羽依さんが「すいくん。きょうは、ありがとね」と柔らかく微笑んだ。
熱のせいで上手く呂律が回らないみたいで、舌っ足らずな感じが凄く可愛かった。
「───くしゅんっ、」
なるほど、、
羽依さんはくしゃみまでも可愛いのか。
「ちゃんと暖かくして寝ろよ」
「うーん」
肩からズレ落ちていたベージュのカーディガンを元の位置まで直すと、着崩されたパジャマから伸びる白い首筋が、嫌でも目に入った。
前々から思ってたけど、この人、隙だらけと言うか、無防備過ぎると言うか。
あんたがそんなんだから、元カレにホテルに連れ込まれそうになるし、、
俺みたいなのに、付け込まれるんだよ。
「じゃあ、俺はもう帰るから」
スニーカーを履いて振り返ると、ほんのり顔を上気させた羽依さんが「すいくん。きょうは、ありがとね」と柔らかく微笑んだ。
熱のせいで上手く呂律が回らないみたいで、舌っ足らずな感じが凄く可愛かった。
「───くしゅんっ、」
なるほど、、
羽依さんはくしゃみまでも可愛いのか。
「ちゃんと暖かくして寝ろよ」
「うーん」
肩からズレ落ちていたベージュのカーディガンを元の位置まで直すと、着崩されたパジャマから伸びる白い首筋が、嫌でも目に入った。
前々から思ってたけど、この人、隙だらけと言うか、無防備過ぎると言うか。
あんたがそんなんだから、元カレにホテルに連れ込まれそうになるし、、
俺みたいなのに、付け込まれるんだよ。