翠くんは今日もつれない【完】
「羽依さん、キスしたい」
「え、」
「だめ?」
鼻の先を擦り寄せて甘えるように言うと、押しに弱い羽依さんは「うー」「あー」と声を吃らせながら迷うように目を泳がせる。だけど、しばらくじっと見つめていると観念したようにこくんっと小さく頷いてくれて、思わず口角が上がった。
やっぱなし、なんて取り消される前に後頭部に手を回して顎を上げさせると桜色の小さな唇へ口付けを落とす。
「───っ、ん、」
羽依さんの唇は甘い甘い味がして、全て貪りつくしたくなった。暫く口付けに浸っていると腰が抜けたのか羽依さんの身体がズルズルと落ちていって、ぺたんっと床に座り込んだ。
それを追いかけるように床に膝を付くと羽依さんの小さな手が俺の背中に回って、縋り付くようにぎゅっと服を掴む。
そんな羽依さんの愛らしい仕草に僅かに残る俺の理性は限界を迎えてしまいそうになった。
「え、」
「だめ?」
鼻の先を擦り寄せて甘えるように言うと、押しに弱い羽依さんは「うー」「あー」と声を吃らせながら迷うように目を泳がせる。だけど、しばらくじっと見つめていると観念したようにこくんっと小さく頷いてくれて、思わず口角が上がった。
やっぱなし、なんて取り消される前に後頭部に手を回して顎を上げさせると桜色の小さな唇へ口付けを落とす。
「───っ、ん、」
羽依さんの唇は甘い甘い味がして、全て貪りつくしたくなった。暫く口付けに浸っていると腰が抜けたのか羽依さんの身体がズルズルと落ちていって、ぺたんっと床に座り込んだ。
それを追いかけるように床に膝を付くと羽依さんの小さな手が俺の背中に回って、縋り付くようにぎゅっと服を掴む。
そんな羽依さんの愛らしい仕草に僅かに残る俺の理性は限界を迎えてしまいそうになった。