翠くんは今日もつれない【完】
「俺も羽依さんのこと、好きだよ。今までもこれからも。ずっと、ずっと、大好きだ。俺の彼女になって、羽依さん」

「っ、もちろん!喜んでっ!」



こくこく、と翠くんの真っ直ぐな思いに答えるように何度も何度も頷く。そして、翠くんを絶対に離さないように、ぎゅーっ、と強く抱き締め返しめ返すと「ははっ、苦しいわ」と頭上で笑い声が降り注いだ。



「どうしよう、幸せすぎて死にそう」

「羽依さんが死んだら俺も死ぬかな」

「なにそれ。超重い」

「俺、だいぶ重いよ」

「そうなの?初めて知った」


「うん。だから、覚悟してて」



翠くんはヘーゼル色の瞳を愛おしそうに細めると、そっと、唇を重ねた。
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