クズ男から愛の花束を君に
「ちょっと、天真!電話してるときにちょっかいかけないで!!まだ話してる途中だったのに、切っちゃったじゃん」
背後に纏わりつく天真に強めに注意する。
これは明らかに天真が悪い。
(ほんと、何なの?天真って実は粘着タイプ?)
「電話してもいいって言ったけど、男とか聞いてねぇ。何の用なんだよ」
ふてくされている。
「美香の幼馴染だよ。今日大学で一緒にいるの見たでしょ?剣道の試合があるから応援に来てほしいって頼まれたの。予定確認したかったのに、天真が…
「ダメだ。行かないで」」
「何で?予定なかったら行くよ。友達だし」
「本当に友達?」
「天真に関係なくない?彼氏でもないのに制限しないで」
「なら、彼氏にしろよ。やり直そ?」
「…無理。まだ信じきれない」
「俺諦めねぇから。絶対に」
「…もう、今日は帰って。疲れたからゆっくりしたい」
「何か手伝おうか?」
「いい、一人でゆっくりしたい」
「…わかった」
そうして天真は部屋から出て行った。駅までの道わかるかな?とも思ったけど、ここまで来たんだし、大丈夫だろう。
玄関ドアの前で、「おやすみ」と言いながら腰を抱き寄せて額に口づけて来た彼に反論する気力も今日はなかった。
背後に纏わりつく天真に強めに注意する。
これは明らかに天真が悪い。
(ほんと、何なの?天真って実は粘着タイプ?)
「電話してもいいって言ったけど、男とか聞いてねぇ。何の用なんだよ」
ふてくされている。
「美香の幼馴染だよ。今日大学で一緒にいるの見たでしょ?剣道の試合があるから応援に来てほしいって頼まれたの。予定確認したかったのに、天真が…
「ダメだ。行かないで」」
「何で?予定なかったら行くよ。友達だし」
「本当に友達?」
「天真に関係なくない?彼氏でもないのに制限しないで」
「なら、彼氏にしろよ。やり直そ?」
「…無理。まだ信じきれない」
「俺諦めねぇから。絶対に」
「…もう、今日は帰って。疲れたからゆっくりしたい」
「何か手伝おうか?」
「いい、一人でゆっくりしたい」
「…わかった」
そうして天真は部屋から出て行った。駅までの道わかるかな?とも思ったけど、ここまで来たんだし、大丈夫だろう。
玄関ドアの前で、「おやすみ」と言いながら腰を抱き寄せて額に口づけて来た彼に反論する気力も今日はなかった。