クズ男から愛の花束を君に
「天音ちゃん、大丈夫?偏頭痛俺はならないからわからないけど、兄貴がなってるの見た事あるけど、かなり辛いみたいだね」

本当に心配してくれてるんだなって伝わってくるほど、気にかけてくれる明良くん。


「ね〜、あたしもならないからわかんないけど、宝良(たから)くん寝込んでるし、酷い時は吐いてるもんね。あ、宝良くんってのは明良のお兄ちゃんね」

と、明良くんのお兄さん情報を教えてくれた美香。
貴重な偏頭痛仲間だ。


「あ、てか本題!あのクズ男、今日天音が居ないって知った途端、なんか騒いでたけど大丈夫だった?」


「騒いでた?特に何もないよ?連絡も…あ」
そう話しながらスマホを確認すると充電切れ。何も応答を示さないそれを見て充電を開始した。


「充電切れなのね、あたしも何度か連絡したのよ?」


「ごめん、見てなかったよ」

スマホとか見てたら余計頭痛くなるしね、そんなやり取りをしていたら、明良くんが少し言いにくそうに、頬をほんのり染めてつぶやく。


「あのさ…天音ちゃんのその格好って部屋着だよね?」


(ん??)


あたしは今の自分の服装を座ったまま確認する。
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