クズ男から愛の花束を君に
視界からカップを消して、幾らか機嫌の良くなった天真が、一緒に食べようとコンビニ袋の中身をテーブルに並べてくれた。

あたしは、サンドウィッチとゼリーを頂くことにした。
残りは天真が食べるみたい。焼きそばは元々、自分の分だったらしい。
細身だけど男の子だし、よく食べるな。


サンドウィッチを半分程食べた時、天真がこちらをじっと見ている事に気付いた。

「…なに?見られると食べづらいよ」

「天音、明日からの大学で昼、一緒に食べねぇ?」

「え?お昼はだいたい美香と麗(うらら)と食べてるんだけど」

「毎日じゃなくても構わない。なんならその二人と一緒でもいい。」

「…ん〜でもなぁ、天真といると女の子に絡まれそうだし…」

「もう、そんな事になんねぇよ。言っただろ?お前だけだって」

真剣な表情で話す天真。
嘘をついているようにはおもえない。
正直、別れた後からの天真の変わりようにとまどいを隠せない。

「美香たちに聞いてみるね?」

そう言ってこの話を切り上げた。
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