クズ男から愛の花束を君に
確かに、彼は裸ではない。
下はちゃんとズボンを履いている。
でも上が裸なのだ。
頭からタオルを掛け、乱雑にガシガシ髪を拭きながらリビングに入ってくる。
ふわり、と香るあたしと同じバラの匂い。
これは、あたしのお気に入りのちょっと高めなシャンプーだ。
同じシャンプーを使っただけなのに、何故か胸が少し暖かくなった。
そのままドカッと、ソファーに腰掛けて髪を拭いている。
「洗面台にドライヤー出しておいたでしょ?ちゃんと乾かさないと髪痛むよ?」
(せっかくの痛み知らずの綺麗な髪なのに)
チラりとタオルの隙間からこちらを見ては
「だって、あちぃし、めんどい」
そう言ってまた、タオルでガシガシしだした。
「……もうっ! 朝ご飯のお礼に乾かしてあげるから下に座って?」
そうしてソファーにあたしが座って、足元に天真を呼び、脱衣場から持ってきたドライヤーで濡れた天真の髪を後ろから丁寧に乾かした。
下はちゃんとズボンを履いている。
でも上が裸なのだ。
頭からタオルを掛け、乱雑にガシガシ髪を拭きながらリビングに入ってくる。
ふわり、と香るあたしと同じバラの匂い。
これは、あたしのお気に入りのちょっと高めなシャンプーだ。
同じシャンプーを使っただけなのに、何故か胸が少し暖かくなった。
そのままドカッと、ソファーに腰掛けて髪を拭いている。
「洗面台にドライヤー出しておいたでしょ?ちゃんと乾かさないと髪痛むよ?」
(せっかくの痛み知らずの綺麗な髪なのに)
チラりとタオルの隙間からこちらを見ては
「だって、あちぃし、めんどい」
そう言ってまた、タオルでガシガシしだした。
「……もうっ! 朝ご飯のお礼に乾かしてあげるから下に座って?」
そうしてソファーにあたしが座って、足元に天真を呼び、脱衣場から持ってきたドライヤーで濡れた天真の髪を後ろから丁寧に乾かした。