クズ男から愛の花束を君に
講義が終わり、次の講義までの休憩時間に昨日の事を二人に話した。

「は?あのクズ、あたし達が帰った後に来たの?!」

「クズでストーカー?振られたんなら天音に構わないでよね!何なの?しつこい男、だから男は嫌いなのよ」

美香と麗が怒りを露わにする。


言い辛い雰囲気の中だけど、話す事がある。

「……あのね、言い辛いんだけど、あたしやっぱり天真の事、気になるって言うか、嫌いになれないんだよね。」


二人は目を見開いている。

「…っ、まさか、より戻すの?」

信じられない、とでも言いたげな表情で聞く麗。

「まだ、それはないよ。そこまで決心出来てない」

「あいつに、散々な目にあわされたの忘れたのっ?!」

「…わかってる。」

「っ、わかってないでしょっ?あたしは認めないわよ!もう天音のあんな寂しそうな顔、見たくないっ!!」

「…麗」

麗は泣き出しそうな表情をして教室を出て行った。

「…麗も心配してるのよ、今は一人にしてあげましょ?」
美香が優しく、肩をさすってくれながら話した。


麗は次の講義は戻って来なかった。代わりに美香が代返をしてあげていた。
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