クズ男から愛の花束を君に
食堂の賑やかな雰囲気の中、大好きな三人で食べるご飯はより美味しく思えた。

三人共、食べ終わり食器を下げてから、また机に戻り向かいの美香は手鏡でメイク確認中、美香の隣、麗は本を読み、あたしは眉を寄せ、スマホを見ていた。
何故か今日起きたら昨日電池切れで充電していたはずのスマホがまた、電源ごと落ちていた。

(充電してる時に一旦電源入れたはずなんだけどな…?まだ、機種変してからそんなに経ってないのに。)

そして、明良くんから着信が1件、来ていた。
全く気付かなかった。
寝ちゃってた後かな?
天真も何も言って来なかったけど?天真なら、
「うるせー、電話鳴ってんぞ」
とか言って来そうなのに。
二人して、着信に気付かなかったのかな?

そうしてなんだか心がモヤついていた時、

「天音、隣座ってもいい?」

爽やかな香りがした。

見上げれば、朝以来の天真が甘い顔をしながら、ニコニコしてあたしを見ていた。

「いいよ、」

と言う前に、隣に座ると当たり前の様に肩を抱こうとしてきたので、流石に
「やめて」
と拒否をしめした。
だって、付き合ってもないのに変だよね?

天真は頬をわかりやすく膨らませながらもわかってくれた。
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