クズ男から愛の花束を君に
「あんたさ、天音の事どうするつもり?」

美香が不機嫌そうに天真に聞いた。

「どうって?俺は天音が好きだから、もう一度俺のものにするつもりだ」

天真は無表情で答えた。

「はっ、今さら?本気なの?」

麗が吐き捨てるように聞く、

「本気だ、邪魔する奴は容赦なく潰してやるよ。例え、相手が誰であろうともな」

ちらりと、麗を見て冷たく言い放つ。

「俺の過去の行いは消せないが、これからは天音だけだ。天音は俺の全てだ。」

そう言いながら優しく、あたしの髪を耳にかけた。

「あたし達はあんたの事、嫌いよ。天音で遊んだ事も許してない。天音はあんたの周りの女とは違うのよ」

麗が天真を睨みつけた。

「…それは友情か?」

「何が言いたいの?」

「別に?恋愛は自由だしな」


そしてあたしに向き合い、
「な?天音。だから俺がお前を愛するのも自由だよな?」
と、蕩けるような笑顔で言った。
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