クズ男から愛の花束を君に
歩き出して数分、春真くんのスマホが着信を告げた。
それに、
「すみません、天音さん少し電話いいですか?」
と聞いてきたので、
「うん、もちろんっ!」
と答えた。
スマホを耳に当てた春真くんは、
「もしもし、兄貴?何だよ?」
ちょっと不機嫌そうに話し出した。
「えっ?いいよ、今日はバイト前にラーメン
食ったし、うん。もうちょいしたら帰るよ。じゃあ、」
通話を終了させ、スマホをズボンのポケットにいれた春真くんは
「すみません、兄貴からで。」
と恥ずかしそうにしていた。
「うんん。お兄さんと仲良いんだね?」
「あー、いや、ちょっと前まで女に見境の無いクズ野郎で苦手だったんですけど、最近本気の女が出来たみたいで、変わって来てからちょっとずつ話すようになったんです。」
「兄貴のはクズの部分を抜きにしたら、尊敬出来るので。」
「今まで散々バカやってきた兄貴をまともな人間にしてくれた人に感謝ですよ」
そう言って優しい笑顔で笑った。
楽しくお喋りしていれば、あっという間にあたしのアパートの前に到着。
「春真くん、今日もありがとね?」
「いいえ、俺が勝手にしてるだけなんで、気にしないで下さい」
「うん、じゃあ、おやすみ。帰り、気をつけてね?」
「はい、おやすみなさい。」
そうして春真くんは街灯に照らされた夜道を歩いて帰っていった。
あたしはその背中が小さくなるまで見つめた。
それに、
「すみません、天音さん少し電話いいですか?」
と聞いてきたので、
「うん、もちろんっ!」
と答えた。
スマホを耳に当てた春真くんは、
「もしもし、兄貴?何だよ?」
ちょっと不機嫌そうに話し出した。
「えっ?いいよ、今日はバイト前にラーメン
食ったし、うん。もうちょいしたら帰るよ。じゃあ、」
通話を終了させ、スマホをズボンのポケットにいれた春真くんは
「すみません、兄貴からで。」
と恥ずかしそうにしていた。
「うんん。お兄さんと仲良いんだね?」
「あー、いや、ちょっと前まで女に見境の無いクズ野郎で苦手だったんですけど、最近本気の女が出来たみたいで、変わって来てからちょっとずつ話すようになったんです。」
「兄貴のはクズの部分を抜きにしたら、尊敬出来るので。」
「今まで散々バカやってきた兄貴をまともな人間にしてくれた人に感謝ですよ」
そう言って優しい笑顔で笑った。
楽しくお喋りしていれば、あっという間にあたしのアパートの前に到着。
「春真くん、今日もありがとね?」
「いいえ、俺が勝手にしてるだけなんで、気にしないで下さい」
「うん、じゃあ、おやすみ。帰り、気をつけてね?」
「はい、おやすみなさい。」
そうして春真くんは街灯に照らされた夜道を歩いて帰っていった。
あたしはその背中が小さくなるまで見つめた。