クズ男から愛の花束を君に
明良くんに向かって静かに頭を下げる。

「ごめんなさい。明良くんは凄く素敵な人だよ。
 あたしにはもったいないくらい。明良くんとなら、      幸せになれるだろうなって思う。でも、あたし
 が好きなのはやっぱり、天真なの。だから、
 明良くんの気持ちには応えられない。」


あたしの頭に静かに乗る手の平。
見上げれば明良くんが優しく笑っていた。

「聞いてくれて、ちゃんと考えてくれてありがとう」

「すぐには無理だけど、ちゃんと天音ちゃんへの気持ちを昇華するから。これからも友達でいてくれる?」  

「っっ、もちろんだよ!」

お互いに泣きそうな表情で見つめ合った。

(ごめん、明良くん)

結局、振ったあたしが泣き出してしまい、明良くんが優しく指先であたしの流れ出る涙を拭ってくれる。

「泣き止んでよ、天音ちゃん」

「…っ、ごめっ、」



暫くそうしていたら、

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