クズ男から愛の花束を君に
「なに、泣かせてんの?返せよ、俺のキラキラ。」

明良くんと二人、同時に見上げると汗だくの天真が近くの公園の入口にいた。

「…てんま、」

「天音に何した?」

怒りのオーラを纏い大股で近付いてくる天真。

そして、明良くんの首元を掴む。

「っ、辞めて、天真っ!」

「泣かせてんじゃねぇよ!」

あたしの声が聞こえていないのか、無言で睨み合う明良くんと天真。

怒り狂う天真に明良くんが襟元を掴まれたまま、首を一瞬後ろに倒し、天真に頭突きした。

「……!っ、、い、ってぇ〜〜!!」

「落ち着け、暴走してんじゃねぇよ。」
「俺は喧嘩で手は出さねぇ。これで少しは冷静になれただろ?」

「こんの、石頭野郎っ!」
 真っ赤なおでこをさすりながら涙目の天真。
 逆に、全くノーダメージの明良くん。
 え、明良くんって怒らせたらやばい人だったりす
 る??

 いつもと雰囲気が違う明良くんに戸惑いを隠せない
 あたし。
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