クズ男から愛の花束を君に
♡7
公園を後にしたあたし達は、夕焼け空を背に人気の無い路地を歩いていた。
「…クソっ、あんの石頭野郎。手加減なしかよ」
未だに文句を垂れるしつこい男。
さっきよりマシにはなったものの、まだ赤いおでこ。
「凄かったね、」
ふふっと笑いながら天真の赤く腫れたおでこを優しく撫でる。少しでも痛みが引くようにと願って。
立ち止まりあたしに黙って撫でられている天真。
そして撫でていた手首を握り、ぐっと自分の方に引き寄せた。
「…天真?」
「…あいつにお前を取られなくて良かった」
「ちょっ、ここ外だよ?」
「こんなとこ、誰も通らねぇよ」
「でも、…だめっ!」
「…わかったよ。着いて来い」
そう言ってあたしの腕を掴んだまま再び歩き出した。
そのまま天真に連れられるままに連れて行かれた場所は、白の派手な建物。
所謂、ラブホテルだった。
歩いている途中、何やら雰囲気が違うと思っていたけど、まさかラブホテルに天真と入るなんて思ってもみなかった。
「…クソっ、あんの石頭野郎。手加減なしかよ」
未だに文句を垂れるしつこい男。
さっきよりマシにはなったものの、まだ赤いおでこ。
「凄かったね、」
ふふっと笑いながら天真の赤く腫れたおでこを優しく撫でる。少しでも痛みが引くようにと願って。
立ち止まりあたしに黙って撫でられている天真。
そして撫でていた手首を握り、ぐっと自分の方に引き寄せた。
「…天真?」
「…あいつにお前を取られなくて良かった」
「ちょっ、ここ外だよ?」
「こんなとこ、誰も通らねぇよ」
「でも、…だめっ!」
「…わかったよ。着いて来い」
そう言ってあたしの腕を掴んだまま再び歩き出した。
そのまま天真に連れられるままに連れて行かれた場所は、白の派手な建物。
所謂、ラブホテルだった。
歩いている途中、何やら雰囲気が違うと思っていたけど、まさかラブホテルに天真と入るなんて思ってもみなかった。