クズ男から愛の花束を君に
「何を話したいんだ?」

ソファーに深く腰掛け、左手であたしの肩を抱き寄せる天真。密着する身体。
見上げる形で話しかける。


「どんな事でもいいよ。何でも聞きたいし、話したい。天真は何かある?」

「…あの石頭野郎のせいで、額が痛ぇ。」

「ふふっ、あれは天真が悪いよ」

「他の男を庇うな」

「だって、ほんとの事でしょ?でもまだ少し赤いね?痛い?」

「お前が舐めてくれたら治る」


ボッと赤く染まるあたしの頬。


「…な、何言ってるの?もうっ!」

「お前も赤くなってるぞ。舐めてやろうか?」

天真の瞳が妖しく光る。

「…い、いい!いらないっ!」

「遠慮するなよ」

「してないから!」

ほんとに舐めようとしてか近付いてくる天真を腕で躱しながら、二人で笑いあった。

幸せな二人の時間。


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