クズ男から愛の花束を君に
「あたしは逃げないよ。」
「天真を嫌いになったんじゃない」
「置いていってごめんね?」

出来るだ優しく、天真に話した。

あたしの首筋から顔を上げた天真。
驚くほど、無表情で静かに涙を流している。
その涙を優しく指で拭ってあげて、痛む肘を無視して起き上がる。天真の腕を優しく引いてリビングの
ソファーに二人並んで腰掛けた。

「天真?」

「…ごめん。」

「わかってる。天真はちゃんと断ってくれてたでしょ?あたしもちゃんと信じなくてごめん。」

「俺、天音に逃げられんのもうだめだ」

「うん、ごめん。もうしない」

「二度とするな、心臓もたねぇ」

「ふふっ、わかったよ」

「…肘、大丈夫か?」

「うん、もう痛くないよ」

「貸せ。確かめる」

そう言った同時、腕を掴んで赤くなってるであろう
そこに舌を這わせる天真。

「…っ、ちょっと何してっ」

「黙ってろ」

「っ、」

 ねっとり舐める天真。

「もう二度と、傷なんてつけない。」

そのまま赤くなってる場所以外も、なんなら指先まで
舐め出した天真に顔を茹でダコみたいに真っ赤に染めたあたしが涙声で辞めてとお願いするまで、それは続いた。
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