クズ男から愛の花束を君に
それから、暫くして。

「っ、天真これ…」

「何だよ?」

首筋を手鏡で確認するあたしに向けられる、天真の視線。

「こんなに着いてたら隠せないよっ!」

「隠すなよ、首輪代わりなんだから」

「首輪っ?!」

驚き、声を上げるあたし。

「天音が逃げ出しても、首輪があんだからすぐに捕まえる。俺からは逃げれねぇぞ。」

「………」

「俺が嫌になったか?」

「…そんな事ないよ」

「嫌になっても逃さないからな」
「それ、隠すんじゃねぇぞ」

(いやいや、さすがにこれは隠すよ?ごめん、天真っ!!)

天音の首筋にはたくさんの赤い独占欲の証が刻まれていた。それを手鏡で見ながら困り顔の天音を天真は満足気に微笑んでいた。



 




読んで頂ける全ての方に感謝を。
次回、一真くんです☆

「やぁっとかよ〜、天真なんかより俺のが良い男なんだから、もっと出してくれよ〜」

「いや、あなたもなかなかの…」

「ん〜??」
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