先生の隣にいたいんです。
俺はつくづく恵まれてるな、と実感する。


「、、、てかお前外来準備は?」


「あぁっ‼‼」




















午後3時。


「お疲れさまでした」


外来終了。


あとは午後の回診だけ、、、。


といってもまだまだ下っ端なので担当患者さんは2人だけ。


、、、ん?


そういえばあの2人、2人とも今一時退院じゃん、、、。


今日は医局で論文とか読んでよっかな。


そう思いながら医局に戻って、先輩と自分の分のコーヒーを淹れた。


「、、、ふぅ」


コーヒー片手に今日配られた資料なんかを読んだりする。


みんな大体回診行っているから医局には先輩と俺の2人だけ。


こんなにゆっくりしているの久しぶりだ。


でも、こういう日こそ何か大きい事故が起きるものだったりして、、、。


―プルルル、プルルル、、、


ほら、、、。そんなこと思いながら、PHSの通話許可ボタンを押す。


「はい、小児科夢月です」


『―先生っ、、、、‼‼!』


「、、、っ‼!‼‼」



































「失礼します、、、」


「先生っこっちです‼‼」


俺が救急に付いたときにはもう、救急車が止まっていた。


「ストレッチャー下ろします‼‼」


「処置室に採血、縫合セット、外科医の先生お願いします‼‼あと応援で小児科か内科から‼‼」
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