先生の隣にいたいんです。
「さっき内科からもあった通り、心不全はカテーテル治療が最適かと。あと肋骨のひびは再検査で今は経過観察にします。外傷が酷いので皮膚科とアポ取りながら治療が必要だと思います。以上です」


「質問です。、、外傷治療は後回しでもいいのでは?」


そういった祐飛に奈月先生は的確に答えた。


「女の子に外傷は一生の傷だから、治してあげた方が本人の負担にはならないと思うと考えたんですが、、、」


これには祐飛も黙り込んでしまった。


女性の気持ちは、、、俺らには分からない、、、。


「じゃあ次小児科です。小児科は入院サポートメインなので治療方針は特にありません。各科とのアポを取り、治療を行っていきたいと思います。」


「最後に精神科からです。精神科は本人の意識回復次第治療を開始しようと思います。現状が分からないので児相と連絡しながら治療開始していこうと思います」


各科の治療方針が示された。


「じゃあ最後に主治医から」


「はい。まずは体重増加のため調理科と連携しながら無理ない体重増加を目指し、手術に耐えられるぐらいになったらなるべく早くカテーテルを行います。虐待によるPTSDなどが考えられるので、メンタルケアは精神科に任せようと思います」


とりあえず、治療方針がざっくり決まり、各々暇ではないので即解散となった。


「じゃあ解散で。本人の意識回復次第連絡お願いします。」


「はい」
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