先生の隣にいたいんです。

出会い side莉瀬

―ピッピッ、、、


無機質な電子音で目が覚めた。


まただ、、。


管みたいなものが体についてるし、しかもまだ体は痛い。


でもこの前と違うのはベットの周りにカーテンがないこと、部屋に私しかいないこと、、、。


なんでここにいるんだっけ、、、というかどうやってここに来た?


前いた場所とも違うし、、、。


「、、、おはよう」


そんなことを思っていると急に声を掛けられる。


気付かなかっただけで、誰かいた、、、、?


「、、、っ」


部屋の入り口に白い服を着ている人がいた。


ううん、私分かる、、、。


この声、前私がいた部屋で声かけてきた人、、、。


そう思いだした瞬間、また息がしにくくなる。


でも、前回とは違って何も言ってこないのが余計に恐怖を生む。


やだ、何するの、何がしたいのっ、、、‼‼


必死で毛布を頭から被って、現実逃避をする。


、、、つもりだった。


脳裏に浮かぶのは沢山の嫌な記憶。


叩かれたこと、怒られたこと、殴られたこと。


、、、もうっ、やめてよっ、、、、。


「っ、ぁ、、、」


息が出来なくなってくる状態に私は半分パニック状態だった。


「、、、、た、すけ、て、、、、」


何故か分からないけど、私は助けてって言っていた。


誰にも助けてもらえるはずがないのに。


希望なんて一ミリもないのに。


何で助けてなんて発したのかも分からない。


でもただただこの苦しみから抜け出したい一心だったのかもしれない。
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