先生の隣にいたいんです。
お母さんたちが何か言ってるけど、もうどういう意味かも分からない。


頭が回らない、、。


クラクラ、するな、、、。


ただ、そんな中でも、死ねば、という言葉ははっきりと聞こえた。


そうだよね、こんなやつ死んだ方がいいよね。


でも死ぬのも許されないの。


私はお母さんたちのサンドバッグみたいなものだって昔言っていたから。


サンドバッグがなんていう意味かは分からないけど死ねないのだけは分かる。


だってお母さんは私を叩き終わった後に毎回こう言うの。


『すっきりした。死ぬなよ、またお前を使うから』って。


意味はよく分からない。


でもお母さんに少しでも必要とされているなら、生きなきゃ駄目でしょ？


そんなことを思った。





































「いつまでも寝てんなよ、このクソ小娘がぁ‼‼」


私が目を覚ましたのはそんな声だった。


いつの間に寝てしまったのだろう。


「、、、う、ぐぅ、」


お腹に拳で殴られ、思わず胃の中にある液体を戻してしまう。


「きったねぇんだよ、」


そう言い放ってお父さんは私に煙草を押し当ててくる。


ージュッ、、、


皮膚に当てられた煙草。


痛いとは思うけど、やめて、とは思わなくなってしまった。


、、、言ったらもっと痛いことをされるのを知っているから、、、。


「俺ら家出るから。じゃあな」


「じゃーねー。あんた死んだら遺産だけ取りに帰るからな」


急にそんなこと言って、お母さんたちが出ていく。
< 2 / 47 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop